中秋の祭りに行ってきました。
場所はカンゾー、ホーチミンから南東50キロで海に面した漁師街です。
*カンゾーはベトナム戦争のとき枯葉剤散布で砂漠化したところ。
今はマングローブがよみ返りユネスコの自然保護区に指定。
我々はホーチミンから5時間かけてサイゴン川を木造のクルーズ船で
ノンビリと下り、カンゾーに向かいました。
昼食後はいつもの昼寝を決め込んでいる人もいます。
事務所でも椅子を並べ寝る習慣がありますから、慣れているのでしょう。
また、トランプで遊んでいる人達が5-6組いました。
*実はベトナムは娯楽が少ないため、トランプはとても人気のある
遊びなのです。勿論、掛けている人もいますが。
4-50年前(我々の子供時代)も「7並べ」とか「ババ抜き」とかに
夢中になっていた時代がありましたね。
その感覚が、ここにはまだ残っているのです。
祭りのために特設された遊戯だと思います。
これなんかも、懐かしさを感じますよね。
カンゾーの住民(漁師)はクジラを崇拝し、中秋の祭りで感謝の気持ちを表すのです。
中秋の日の夜には海に浮かべた灯篭に、漁船を連ねて行きます。
これは漁で亡くなった祖先の慰霊です。
一方、その翌日は沖合に出て海の神のクジラを”お迎え”に行くのです。
( Whale welcome festival)
クジラ信仰は、漁師を海難事故から守り、
さらに大漁をもたらしてくれる言い伝えからきています。
*とても日本人はクジラを食べるとは言えませんでした。
対日感情の悪い国なら袋叩きにあっていたかもしれませんね。
まだ午前中ですが、この小型船はすでに酒盛りが始まっていました。
どこにも「酒が飲める!酒が飲める!」と元気になる輩がいるものですね。
また、中秋の祝いに施設に入っている貧しい子供たちへの
チャリティーが歌や踊りが盛り沢山の特設ステージで行われました。
これは、配属先が音頭をとり実現したのもの。
袋の中には本やお菓子(月餅)が一杯入っています。
*こちらは、お正月やクリスマス等の機会を見つけては
病院や施設にチャリティーとして訪問するのが盛んです。
若い青年達(共産党青年部)も、この日はお揃いの青いユニフォームを着て
手伝っていました。
慈善行為の意識は日本より強いような気がします。
下の動画はクジラが祀られているお寺の参道風景です。
この日は特別に賑やかだったようです。
暫し、ベトナムの田舎町の散策を楽しんでください。
人混みの多いところですのではスリに注意です!
「如何でしたか?」
*日帰りオプショナルツアー(バス利用)で、マングローブや
運河クルーズそして野生動物の観察などが楽しめます。
カンゾーの自然にマングローブが蘇った。
返信削除なにか胸が熱くなる。
船もまつりも良かった。
GGさんありがとう。
ベトナムに訪れる人を増やすには旅行情報も書きこまないとーーー。
返信削除ところで、先週はベトナム中部に今日は日本に大型の台風が襲ってきました。規模は似たようなものだと思いますが、防災対策では日本がはるかに進んでいるように感じました。