2009年10月7日水曜日

カンゾーの町を訪れました。

中秋の祭りに行ってきました。

場所はカンゾー、ホーチミンから南東50キロで海に面した漁師街です。

        *カンゾーはベトナム戦争のとき枯葉剤散布で砂漠化したところ。
         今はマングローブがよみ返りユネスコの自然保護区に指定。



我々はホーチミンから5時間かけてサイゴン川を木造のクルーズ船で
ノンビリと下り、カンゾーに向かいました。


昼食後はいつもの昼寝を決め込んでいる人もいます。
事務所でも椅子を並べ寝る習慣がありますから、慣れているのでしょう。



また、トランプで遊んでいる人達が5-6組いました。

  *実はベトナムは娯楽が少ないため、トランプはとても人気のある
   遊びなのです。勿論、掛けている人もいますが。

   4-50年前(我々の子供時代)も「7並べ」とか「ババ抜き」とかに
   夢中になっていた時代がありましたね。
   その感覚が、ここにはまだ残っているのです。


祭りのために特設された遊戯だと思います。
これなんかも、懐かしさを感じますよね。



カンゾーの住民(漁師)はクジラを崇拝し、中秋の祭りで感謝の気持ちを表すのです。

中秋の日の夜には海に浮かべた灯篭に、漁船を連ねて行きます。
これは漁で亡くなった祖先の慰霊です。


一方、その翌日は沖合に出て海の神のクジラを”お迎え”に行くのです。
( Whale welcome festival)

クジラ信仰は、漁師を海難事故から守り、
さらに大漁をもたらしてくれる言い伝えからきています。

 *とても日本人はクジラを食べるとは言えませんでした。
  対日感情の悪い国なら袋叩きにあっていたかもしれませんね。


まだ午前中ですが、この小型船はすでに酒盛りが始まっていました。
どこにも「酒が飲める!酒が飲める!」と元気になる輩がいるものですね。




また、中秋の祝いに施設に入っている貧しい子供たちへの
チャリティーが歌や踊りが盛り沢山の特設ステージで行われました。

これは、配属先が音頭をとり実現したのもの。
袋の中には本やお菓子(月餅)が一杯入っています。



     *こちらは、お正月やクリスマス等の機会を見つけては
      病院や施設にチャリティーとして訪問するのが盛んです。
 
      若い青年達(共産党青年部)も、この日はお揃いの青いユニフォームを着て
      手伝っていました。

      慈善行為の意識は日本より強いような気がします。


下の動画はクジラが祀られているお寺の参道風景です。
この日は特別に賑やかだったようです。
暫し、ベトナムの田舎町の散策を楽しんでください。

人混みの多いところですのではスリに注意です!




「如何でしたか?」

  *日帰りオプショナルツアー(バス利用)で、マングローブや
    運河クルーズそして野生動物の観察などが楽しめます。

2 件のコメント:

  1. カンゾーの自然にマングローブが蘇った。
    なにか胸が熱くなる。
     船もまつりも良かった。
    GGさんありがとう。

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  2. ベトナムに訪れる人を増やすには旅行情報も書きこまないとーーー。

    ところで、先週はベトナム中部に今日は日本に大型の台風が襲ってきました。規模は似たようなものだと思いますが、防災対策では日本がはるかに進んでいるように感じました。

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