2011年1月23日日曜日

ベトナム戦争



まるでベトナム研究家にでもなったかのように
帰国してからはベトナムに関する本を読んでしまいました。

動機は単純でベトナム戦争の事を改めて知りたくなったのです。
開高健、小倉貞男、近藤紘一、坪井善明、j松尾康憲、柘植久慶‐‐‐‐、
多くの作家、ジャーナリスト、大学教授がその事を書いていました。

  

団塊世代にとってベトナムと言えばベトナム戦争。

とは言っても私はヘルメットを被り『ベトナム戦争反対!』と
叫んでいた訳でもないのですけど。
ある種の青春回帰なのでしょか。

読んだ中の小倉貞男著の『ヴェトナム戦争全史』では
この時代の入り組んだ民族闘争の歴史を分かり易く解説してます。

  *読んでいる時はナルホドと思うのですが
   ややこしすぎる北と南の関係にアメリカや
    中国そしてソ連が絡み、さらにカンボジアにラオスと
    ーーー、翌日には記憶の外となるのである。(笑)
   
と言う事でベトナム戦争の“触り“でも少し紹介と考えてみたものの
難しい作業なので、それは改めてーーー。


でも、読んで再認識したのはベトナムは中国を含む
インドシナ周辺諸国との侵略戦争の繰り返しの中で
歴史が築かれている事でした。 


従って、外交も強かにならざるを得なかったのですね。
それは生きていくための術でもあったのでしょう。

また近代の中で民族独立をかざして登場したホーチミン。
フランス留学時代の名前をグエン・アイ・コック
漢字で書くと『阮愛国』。良い名前ですね。

彼は皆に「ホーおじさん」と呼ばれ親しみのある
実に偉大な人だったのですね。

   今の日本にも彼のようなカリスマ性のある人が
   いればいいのでしょうけどね。








現在のベトナムと日本の外交関係を見ると、その歴史を通して
培われた強かな交渉術で日本側から色んな援助を引き出していますね。

私のベトナム派遣もその中で決まったモノかもしれません。
それほどのものではないですね(笑)

   



  



2011年1月13日木曜日

歌舞伎観賞


新橋演舞場での『初春大歌舞伎』に足を運んできました。

「高尚な趣味ですね」
「とんでもない招待券を頂いたんですよ」

花道の近く桟敷席の隣。
*御観覧料 1等A席 16000円とパンフには書かれていました。
   とても自分では買えません。本音は売って現金を手にしたい位でした。(笑)

折角の機会、楽しもうと先ずは幕間で食べるお弁当を劇場の前でゲット。
場内に入れば解説のイヤホーンを借りて席に。
(代金650円と預け金として1000円を払う)

準備万端。開演を待つ事15分。


ブログネタが次から次へとーーーー、
  =観客は=
     客席の9割以上が女性でした。
     着なれた着物姿の女性を見ると歌舞伎にきていると感じます。
     
     女性客の多い証拠に1階の男子用トイレの狭い事。
     便器も小便用2台、大便用1台でした。
     

  =観客の年齢層は=
    9割が70歳以上?
    熱心なファンの方なんでしょうね、杖をつき歩くのも大変そうな方も。
    また上演中でも席を立つ人もいました。きっとトイレでしょうね。

 
  =幕間の食事=
    夜の部(3幕4時間の公演)の最初の幕間休憩が20分。
    次いで2度目は食事も出来るようにと40分。
      
     ロビーの長椅子に陣地をとったぬいぐるみのようなオバサン。
    最初目にした時はお稲荷さんをしっかりと箸でつかんで口に。
    暫くして様子を見ると、今度は箸の先には“おはぎ”がーーー。

    映画館では見る事のない光景ですね。

    急に思ったのですが、映画館に行くと何故か売店にポップコーンが。
    でも新橋演舞場にはありませんでした。



  =終演すると=
    後期高齢者と思われる人達が競うように急ぎ足で、
    中には駆け足で地下鉄東銀座の駅に向かっていくのです。

    折角の高い観覧料を払っているんだから余韻を楽しみながら
     歩けば良いのにと思うんですがーーー、
    すると聞こえてくる会話は
       「頂いた人にお礼をーーー」
       「貰った券だけど席が良くてーーー」。
   
    我々同様、身銭を払って観に行く人は少ないのかもね。
    劇場周辺でゆっくり歩いている人は富裕層でしょうね。


「で、歌舞伎はどうだったんだ?」と思う人へ。
中村福助の演じた女型が良かったですね。
「流石に、流石」という感じがしました。


人生3度目、4度目かな?の歌舞伎でしたが
イヤホーンのお陰もあってか眠ることなく充分に楽しみました。

     

2011年1月9日日曜日

電子書籍。日本では、ベトナムでは?

朝日新聞(1月9日付け朝刊)に電子書籍に関する記事がーーー。


 記事の要約としてはーーーー、

電子書籍を自分で手作りする作業を『自炊』と呼ぶ。
その『自炊』が拡がると本が売れなくなるかも?

この分野はハードが先行しソフト部分の本の電子化が
ニーズに追いついていない。

法整備含め解決しなければならない問題が多い。
でも、確実にこの分野は拡大していく。




私も電子書籍への関心は高いのです。
何故なら、長期間海外に行っていても電子書籍用の端末があれば
多くの本(機種によっては1000冊以上)をいつでも読めるのですから。
新刊本や雑誌も海外でダウンロード出来るし
何と言ってもかさばらないのが一番ですね。

素人の私から見ても電子書籍は拡がるでしょう。
カメラがフィルムからデジタルに移行していったように。



ベトナムではどうでしょうか、この問題?

中国程ひどくはないですが、やはりコピー天国の国。

大学の近くにはコピー屋(Photo Copy)が並び
授業に使う教材をコピーするのは当たり前。
日本のように担当教授の本を生協で買い求める必要はないのです。
*200ページ程度の本でも5万ドン(200円程度)で
      カバー付で出来上がり。


本屋さんでもコピー本が堂々と売られています。
    日越辞書が日本で買うと6千円。
      それがサイゴンでは300円程度で購入できたのです。


電子書籍でも英語版ならベトナムでは安く端末に取り込めそう
でも、日本語版はきっと高いでしょうね。

    “言葉の壁”、常につきまとう問題です。



ところで電子書籍になると『立ち読み』が出来なくなりそうです。
数ページだけは無料で見れるーーー、なんてシステムが
考えられるかもしれませんね。  

2011年1月6日木曜日

孤舟


定年退職して始まる本当の孤独!

バラ色の第二の人生のはずが、待っていたのは、夫婦関係と
親子関係の危機。

サラリーマン人生が充実していた人ほど、定年退職後、
思わぬ大きな孤独に陥ります。

------、と本の帯にはセンセーショナルな内容の紹介。



この本『孤舟』は小説家渡辺淳一 が書いたモノ。
近所の本屋では20万部突破と張り紙がされていました。
結構話題の本のようです。

読後の印象は「面白かった」。
では「他人に薦める?」と聞かれると「?」

  主人公は大手広告代理店で上席執行役員まで務めた
  団塊世代の仕事人間。でも最後には取締役になれず定年退職。
  過去の華やかりし現役時代と、“自由の身”となった現実には馴染めない
  心の葛藤を描いたモノ。


「?」の理由はーーーー、
主人公の心境に近いものを定年退職者なら感じるからです。
私にも似たような事例がありましたからね。


ですので読むとしたら、

50代前半で「オレの将来は?」と思う人は多少の参考になるかも。
50代後半はーーー、近い現実なので覚悟して読む事。

60代定年退職者(又は間際の人)で
離婚し財産を分けても生活に問題なければ強気で読んでください。

そうでない人? ーーー敢えて読まなくても。無理には薦めません。



悶々と退職後の生活に悩んでいる人は

    本屋に近づかないでください。
    立ち読みも禁止です。

2011年1月2日日曜日

すき焼き

人形町“今半”の霜降りの黒毛和牛
美味しそうでしょう!

年の瀬、“すき焼き”を姉の家でご馳走になるのが
勝手に決め込んでいる我家の恒例行事。

清澄白河にある姉の家から人形町へは隅田川を渡れば直ぐ近く。
でも暮れの『今半』は溢れんばかりのお客様。
今年も肉を買うだけで“45分待ち”だったとの事。

参考までにこのお肉のお値段は100g2千円クラス。
でも“切り落とし”と言うことで半値に。

*以前の切り落としは切り身も小振りで、まさしく切り落としと言う感じ。
   でも、最近のは写真でも分かるように充分な大きさがあります。
   これって実質値下げなんでしょうかね。



 鍋が始まれば義兄が鍋奉行に変身。
次から次へと具をいれ味加減を聞きながら整えてくれるので
我々は食べる事に専念。感謝です。

歯ごたえの柔らかい肉を1歳の孫はよろこんで口にーーー、
5歳の孫もお代り、お代りの連続。

小さい子には贅沢過ぎる食事でしたね。


*松坂肉とか神戸牛とか騒がれた高級牛肉も
日本各地で“ご当地高級牛肉”が出回り
どれが最高級なのか分からなくなりました。

海外では日本産牛肉を『Wagyu』として売り出しています。
でもサイゴンのフランス料理のレストランでステーキを食べた時
メニューにはオーストラリア産『Wagyu』となっていました。
と言う事はーーーー、
   『和牛』と言う肉牛の種類があるんでしょうかね?