2011年5月25日水曜日

サイゴン再訪の旅ー6 ベトナムからの支援



3月末、サイゴン在住の日本人の友人がアンコール・ワット観光で
シェムリアップの空港に到着した際に写したもの。

予想もしない激励メッセージに「グウッと来たよ」と言っていました。



アジア諸国の支援金活動は日本の新聞でも報道されていましたが
今回のサイゴン再訪の旅でも震災支援の話はいろんな所で聞きました。
紹介しますね。



1)あるクリニックでは(外国人・ベトナム人富裕層対象の病院)---
一緒に働いているベトナム人看護師は被害の酷さに言葉を失い
泣いていたそうです。
募金活動をしたら数日で270万円が集まったとの事。

2)ある銀行ではーーー、
社員の月給の30分の1を天引きして支援金として寄付。
金額は1500万円超だったようです。

3)サイゴン在住7年の日本人男性(32才)----
ご無沙汰していた北部ハノイに住んでいるベトナム人から
激励の電話を10件以上ももらい、感激!
中には話しているうちに泣いちゃう人もいて
どちらが慰めているのか分からなくなったとの事。

4)シニア・ボランティアとして活動している人----
急に職場の同僚から会議室に降りてくるようにと言われ行くと
大半の社員がすでに集合。壇上には募金が置かれ
上司の話が終わった後で、彼にも挨拶が求められました。

その場に行くまで
こんな場が設定されているとは知らず、感謝と同時に
「恥ずかしい挨拶だけは避けたかった」と言っていました。




多くの国の方々が日本への支援の輪を広げてくれている事を
外国に旅してるいることで、改めて知りました。

そして多くの人が震災の被害を自分のことのように受け止め
泣いてくれているとは、知りませんでした。



ベトナムの人達は大変な家族思いです。

日本人をも家族の一員として心配してくれたんですね。

-------、感謝です!

2011年5月22日日曜日

サイゴン再訪の旅ー5 レストラン、あれこれ。


「ベトナムの食費は?」 と聞かれたら
「そりゃー、安いですよ!」と答えます。

屋台中心に食べれば10万ドン(約4百円)で1日充分に生活できます。
路上カフェのコヒーの値段は6千ドン(約30円)前後でしょうか。

屋台のおばさん。このフォーは2万ドン(80円)前後かな?




バックパッカーが集まるデタム通り周辺のレストランの料金は
一般外国人が集まるレタントン通り周辺の高級レストランより
3割以上は安く食べられます。
それでも一般ベトナム人にとっては高いのですが。
サイゴン在住の外国人にとっては魅力的な料金なので
そこへ通う人もいます。

サイゴン在住2年の友人は,その地区にある
菜食主義者向けレストランが美味しいと教えてくれました。
1階のイタリアンのお店のテーブルを抜けると階段があり
そこを上がるとそのお店があるのです。

この国では飲食店系やお土産物屋系で店の境界線が
定かでない場合が時々あるので注意してください。







お店の名前も単純明快 「Vegetarian Restaurant」

味はーー???、 でも料金は魅力的。
3人で食べたのですが飲み物も入れて
25万程度(千円)程度。
(友人が強気でご馳走してくれました)




滞在中ローカル料理 や格安料理ばかり食べていた訳ではありません。
五星ホテルでの食事も楽しみました。

サイゴン川沿いのルネッサンス・ホテルの中華レストランの
“飲茶食べ放題” にも挑戦。

 何種類食べたんでしょうか?
10種類以上の料理を頼みました。
一皿の盛りも多く、お得感タップリでした。


締めのデザートも各自2品をしっかり頼みました。

杏仁豆腐とマンゴプリン



お1人代金22ドル程度。今の換算レートで約2千円。
これで五星高級ホテルの昼食が食べれるのです。






ではもう一カ所の五星ホテルを紹介しましょう。
アメリカ領事館の近くにあるフランス系高級ホテルの
ソフィテル・サイゴン・ホテルのブッフェ・ランチにも行きました。


メニューは豊富。デザートのスイーツ系も盛り沢山。
幸いに早めのランチでブッフェ・テーブルにも人は少なく
“迷いの時間”はタップリとありました。

新鮮なシーフードや肉類も並んでいます。
好みのものをチョイスし
写真に写っているシェフにお願いすると、その場でBBQ!

ベトナム料理・イタリアン・フレンチそしてお寿司もとーーー種類豊富


このパターンは食べ過ぎる危険性がーーーーーー。




お皿の上のものを眺めると
やはりベトナム系より洋食系の食べ物を選択していました。
イタリアン系大好き人間なんで、止むを得ないですね。


今回は目の前に美味しい食べ物と美女が。
至福の時ーーーーー、会話も弾み
アッと言う間に2時間が過ぎてしまいました。


ちなみにランチの料金は46万ドン税込(約1900円)


サイゴンでの食生活(1日)

10万ドン(400円程度)なら必ず痩せられます。
 *一般にベトナム人が食べているお米は日本のと比較すると
      糖分等栄養素が少なめとかーー。そのせいもあってか
      私も赴任時最初の数か月で3キロ程体重が減りました。


50万ドン(2千円程度)以上を使っていたら必ず太るでしょうね。
     *この程度のお金を出すと日本食やイタリアン等の美味しいものが
      高級レストランで食べれますからね。

2011年5月20日金曜日

サイゴン再訪の旅4-バイクタクシー

ベトナム庶民の足、バイク。
その“足”に客を乗せ生業にしているのが、バイク・タクシーの運転手。
        *ベトナム語でバイク・タクシーを『セ オム』と呼びます。
     『セ』は動力で動くものを表し、『オム』は抱きつく。
    後ろのお客が運転する人に抱きつくところから来ているんでしょね。


リゾート地のムイネーのセ・オムの運転手、フンさん。慎重な運転でした。


料金は交渉制。
その為、旅行者はボラれることが多いのです。

しかし2年間の生活経験があると、馬鹿にされない態度がとれるのです。
それは土地勘、距離感、タクシー代の値頃感等が備わってくるからです。
ですので、自ずから交渉も振る舞いも強気となります。

  -言い値では乗らず。タクシー相場の半額くらいを目途に交渉。
    -相手は強か。目的地に着くと予想より遠かったと値上要求
       をされることも度々。しかし毅然たる態度で無視。。


「乗り心地はどうなの?」と気になる方もいるでしょう。

慎重な運転手だと常に「ピー、ピー、ピー」と警笛を鳴らし
周辺バイクに注意を払いながら30キロ程度の安全運転。


しかし、まるで遊園地の乗り物のように
スリル満点の運転をする人に遭遇すると
割り込み運転は当たり前、並走するバイクに急接近。
膝が相手のバイクに触れたりーーーと、
ちょっと、否とても危険!


乗り始めたら小雨が。でも、濡れながら目的地にーーー


サイゴンではバイクの3人、4人乗りは当たり前。
逆走するバイク、歩道を走るバイクーーー、
この国の交通ルールはどうなってんのと思ったりすることも度々。


そこには“ア・ウン”の呼吸も彼らなりにあるようでーーーーーー。
でも、その“ア”と“ウン”が自分勝手な国民性故
うまく噛み合わず、接触・横転事故の場面を目撃することも
日常茶飯事でした。


セオムはどこで捕まえれば良いのか、知りたいですか?
サイゴンに訪れた人なら直ぐ分ります。


方法は二つ。
交差点の角に閑そうにバイクに座っている人
(時にはシートに寝ている人もいますよ)
に目線を向ければ、声をかけてきます。

また、だらだら歩いているとバイクで近付いて
「乗らないか?」と声をかけてきます。

彼らに共通して言えることは
、必ず客用ヘルメットをハンドル周辺にぶら下げています。


=ヘルメット=
着用の際はアゴ紐をきつく締めること。
緩るいと、ガタガタ道が多く揺れている間に
ヘルメットが前にずれて目隠し状態になります。

サイゴンにいる友人は深刻にマイ・ヘルメットを持つべきか
悩んでいました。何故ならは彼は“脳天ハゲ”で毎回
安定することなく滑り落ちてくるのだそうです。(笑)


後ろに乗せてもらっています。その様子をパチリ!


特にムイネー、ニャチャン等のマリーン・リゾートでの
バイクは爽快感、バツグン!   楽しいですよ。

一度は挑戦するのも良いかもしれませんが、
その前に海外旅行保険に加入しているかは確認してくださいね。

2011年5月16日月曜日

サイゴン再訪の旅ー3 安宿生活



オムレツにフランスパン、ベトナム式アイス・コーヒー(コンデンス・ミルク入り)

『Hotel 68』の朝食です。

一階カフェのテーブルに着くとメニューが渡され
洋食系かベトナム系の朝食を選べるのです。
勿論、飲み物もジュースやコーヒーも含めて。

大好物カフェ・スダ(コンデンスミルク入りアイスコヒー)もありました。
毎朝飲んでいましたよ。
   
ベトナムの代表的朝食 フォーボー(牛肉入りフォー)

この朝食がついて1泊24ドル(約2千円)。

申し分ないでしょう!




ところが、施設面では次々とトラブル発生。



部屋に入ると何とセフティーボックスがありました。

      感激!


でもこんな安宿でこんな設備があるということは、逆に不安も。
外出から戻って開けたらーーー
「アレ?無い!」なんて想像もしますよね。



念のため少額をいれて使うことに決めて操作をするとーーーー、
ロックは効かず、仕舞うこともできませんでした。

フロントに連絡すると「直ぐ、交換します」と、軽い返事。

部屋に居てもしょうがないので、しばし外出。

運動のためと6階から階段を下りて行くと
2階の踊り場にはセフティ・ボックスが山積みに。

          

故障したものなのかーーー?
それとも交換用に置いてあるものなのかーーー?

言えることは交換作業は手慣れていると言うことですね。(笑)



滞在2日目。

洗面所で蛇口をひねるとーーー
「シュッ、シュッ、ポシュ、ポシューー」と音がし
水道管を無理して通ってきた水がはじけるよう出て
その後はチョロ、チョロからポタ、ポタとなって、ついにはーーー。

念のためシャワーをひねると同様。
とりあえずミネラル・ウオーターで歯磨きをすませ
さらに手のひらにためた貴重なウオーターで顔を濡らして
朝の身だしなみ終了。


バックパッカーならこれも当然と、自分で納得。

水回りのトラブル多発

そして数日後、シャワーに問題発生!

旅行中はいつもシャンプーで髪を洗い、
流れ落ちる泡を使って身体も洗うのが、いつものパターン。
この日もその要領でシャワーを終え、目線を足元に落とすと
紅茶色の水が甲まで溜まっているのです。

どうも、排水管かタンクの錆が出てきたようです。
排水状況もその日の気分(気圧?)で流れが決まるようですね。



安宿なのに、屋上にはジャグジー、サウナ、バー
さらにプール等の設備があったんです。驚きでしょう。

きっと昔はそれなりのホテルだったんでしょうね。



ところがプールを見てビックリ!
ナント、水がありませんでした。(大笑)



何かと楽しませてくれるホテルでした。

2011年5月14日土曜日

サイゴン再訪の旅ー2(バックパッカーの旅)

バックパッカーの旅を楽しみたい!
これが今回の旅の目的の一つでもありました。
何でも格好から入るタイプの私は当然リュックを背負います。
泊まるところは安宿(ゲストハウス)。



バックパッカーのバイブルとも言える(団塊世代の勝手な思い込み?)
沢木耕太郎著『深夜特急』には宿を決める時の場面が何度も登場。
先ず 部屋を見て、そして料金交渉にはいるのです。
想像するだけで、旅の気分は盛り上がってきますね。

ところが、今は彼の旅していた当時とは異なり
その場に足を運ばなくてもネットでホテルの施設や利用者のコメントが
確認できて、2千円台のホテルも予約は可能なのです。

そんな訳で、サイゴン生活時代に見当をつけていた
バックパッカーが集まるファングラオ地区にある
Lec Vien HotelをAgoda(格安ホテルの検索サイト)で予約が
出来ることを知り、最初の2日間をそれで手配したのです。
(部屋料金は1泊朝食付で30ドル)

*サイゴンでの安宿(ゲストハウス)の料金レベル (一人部屋)

      10ドル前後   かなりの安宿。エアコンない場合あり
                部屋に窓はなし。(または小窓のみ)

      20ドル前後   エアコン、部屋に窓あり(または小窓のみ)

      30ドル前後   エアコン、部屋に窓あり。朝食付き


1泊25ドルを宿泊代の予算としていたので、5ドルほど高め。

翌朝、朝食を終えてフロントへ出向き
滞在延長を理由に料金交渉を試みると、予想外の反応。
無愛想な態度で、「一泊朝食付きで36ドル」と6ドルも高くなる返事。
そして、30ドルを希望するならネットで予約して欲しいとの事。

USドルの現金で払うからと交渉しても、「NO!」


無愛想なスタッフに言われた通りフロント脇のPCで予約をとるのも
癪に障るので、気分転換、朝の散歩がてらホテル探しへと通りにーーー。

5月のサイゴン、一年で最も暑い時期だったのを思い出させてくれました。
南国の強い日差しが痛いくらいに肌を刺してきます。



空を見上げようとすると斜め前方に『Hotel68 』の看板が視界に。
ロビーに併設されてカフェもありーーー「良さそう!」
早速、窓付き、眺めの良いところと希望を伝えると、6階の部屋を案内。
窓も大きくサイゴン市街が一望。
「ここなら良さそうーーー」



ロビーに降りて、優しげなフロントの青年と料金交渉。
5泊を条件に28ドル(朝食付き)を24ドルにしてもらいました。


気分よくそのホテルに移ったのですが ----。
次から、次へと問題も出てきたのです。


この種のホテルに滞在する旅人は
それも楽しみと感じなくてはいけないことを学びました。


それは、次号のブログで。
乞う、ご期待!

2011年5月12日木曜日

サイゴン再訪の旅ー1

旅立ちの前にブログに書いた、小さな不安感。
「喜んで会ってくれるだろうか?」

サイゴン離任時、仲間の掛けてくれた
  「また、遊びに来いよな!」
  「また、会いたいですねーーー」

  の声を信じて明日より2週間サイゴン再訪の旅に出ます。



先ずは、2年間お世話になった観光局の事務所に予告なしで訪問。

ドアのガラス越しに私の姿を見つけると、笑顔で手招き。
やっていた会議は中断。
皆が手を差し伸べ、大歓迎。ーーーー。不安感一掃!
 
異口同音に地震の事を聞かれ、
皆にお見舞いの言葉を掛けられました。

*大震災の事はベトナム人にも大きな衝撃だったようです。
    義援活動も活発でーーー、その辺の事は後日のブログで紹介します。


そして責任者のアンさんから
「明日(29日)は皆で昼食を一緒にしよう。30日のお祝も兼ねて」
との誘いを頂き、翌日11時に再度事務所訪問。

*4月30日は南部解放記念日で祝日。
   北ベトナム軍が南ベトナム大統領府に戦車で突入
   ベトナム戦争の終結となった日なのです。



ハノイの名物料理『ブンチャ』を食べに、タクシー分乗。

ブンチャ:米粉で出来た麺に、焼き肉や野菜をのせタレを混ぜて出来上がり。



事務所の仲間達には
「若く、明るい歌声にーーー」の雰囲気が溢れています。
とは言っても歌の『青い山脈』の時代では古すぎますが。

今のベトナムは70年代の日本の高度成長期の時代と重なる気がします。
“勢い・活気・エネルギー”がありますからね。

          

        モ・ハイ・バー、ヨー!(1・2・3、乾杯!)


皆は、一気にかっ食らい、一気にビールを飲み
気がつくと半数ぐらいがテーブルからいなくなっていました。
毎回、見受けらる光景です。キチンとした挨拶もせずいなくなるのです。
それが、ベトナム流なんですね。


*事務所の昼休みは11時半から2時間。
  食べたら家に帰る人、事務所で昼寝をする人それぞれ。
  上司の解散の言葉を待ってーーー、という感覚はありません。
  この辺が先ず自分、先ず家族を優先させる発想で
  仕事関係を優先する日本とは、異なる点かと思います。


任期中もべたべたした関係でもなく、
程よい距離感で付き合ってきた面々と
一気に盛り上がり、さあーと引いた昼の宴。
 サイゴン生活を思い出させて頂きました。


事務所の仲間に、

カーム、オン!(ありがとう)