2009年7月26日日曜日

アルミ製?スティール製? どっちが美味しい?

コーヒーはベトナムでは国民的飲み物です。

それは、路上カフェから、ヴィラ風の建物を使った
洒落たミュージックカフェまで、いたるところで楽しめるのです。

   =おさらい=

   フランス統治時代に栽培技術をブラジルから学び、気候風土のあった
   ベトナム中部の高原地帯で栽培されている。その地域には山岳少数民族
   が住んでおり、彼らの貴重な収入元ともなっている。
  
   現在、世界2位のコーヒー豆生産国となっています。
   話によれば、世界的食品会社のネッスルが大量に買い付けているとの事。


実は外ではコーヒー飲んでいましたが、
家ではベトナム式のコーヒーを淹れていませんでした。

ところが、先日、コーヒー豆とアルミ製のフィルターを
お土産にもらったのがきっかけで、ハマってしまいました。


勿論、ベトナム式アイス・コーヒーには必需品のコンデンス・ミルクと
氷は冷凍室で用意しました。
             左のスティール製の内蓋はネジ止め付。
                右がアルミ製。内蓋はいかにも軽そうでしょう


カフェ・ス・ダ(ベトナム式アイス・コーヒー)に、挑戦

アルミ製フィルターにコーヒー豆を入れ、内蓋を上に乗せます。
お湯を注ぎました。
アルミの内蓋は、お湯と一緒に浮き始めました。
重石効果は期待できませでした。

ポタポタ垂れ始めたものの、数分でポタとポタの間隔が長くなり
詰まったのか、あまり垂れてきません。
スプーンでフィルターの底をこすると、刺激されたように
ポタポタの間隔が短くなり、数分するとーーー。
その繰り返しで、なんとか淹れ終わりました。
10分は費やしたかもしれません。

  *フィルターへの不信感が、味にも乗り移ったようで
   お店で飲むような美味しさは味わえませんでした。

翌日、近所の金もの屋の店先にスティール製のフィルターを見つけました。
説明を聞くと、内蓋はネジ方式となってしっかりと上からコーヒー豆を押さえつけ
るので良いとすすめられ、4万ドン(約220円)で購入。

再度、挑戦!!

1回目はネジの締め付けが強すぎ、ポタポタと垂れず失敗。

やり直しの2回目。
内蓋とコーヒー豆の間に数ミリの隙間が空くような感じで
ネジを軽くしめ、お湯を注ぎ、待つこと5-6分。

短時間でドリップ終了。
口にするとアルミ製のものより、コクがないように感じました。

*スティール製の方が5倍以上は値段も高いし、しっかり出来ているのですが。
 
コーヒー好きの人に聞きました。
やはりアルミ製でドリップに時間をかけるのが
美味しい淹れ方のようです。
その方が”香り豊かなコーヒー豆のエッセンス”が
お湯に溶け込むのですね。

*アルミ製の方が雑に出来てるので底の穴の大きさもいい加減。
 それが適度に間を作ってポタポタと落ちるようになるのでしょうね。

 まるで、ベトナム人そのものと言う感じです。

     ベトナム人の仕事振りは後日、ブログに登場するでしょう。


時間を気にせずノンビリとドリップを眺め、
その間、会話を楽しむのがベトナム式。

淹れ終われば底にたまっているコンデンス・ミルクを
良く溶かし、充分に混ぜて氷が入ったグラスに注ぎ移すのです。


南国の強い日差しの中で飲む、
カフェ・ス・ダは、絶品です!

=コーヒーから学んだ事=

*「急いては、事を仕損じる」ですかね。d
   熟成期間と言うものは、何にでも必要なのですね。

   と言うことは、我々の年代もまだ味があるのでしょうか?
    
   「エッ、賞味期限切れ?」

2009年7月18日土曜日

駆けだす花嫁?

この建物はホーチミンの街の中心にあるサイゴン大教会(聖母マリア教会)です。
日曜のミサの時には熱心な信者が集まります。
また、観光客にとっては絶好のシャッター・ポイントです。


正面の右手には、19世紀末に建てられた中央郵便局があります。
私のお気に入りスポットです。
ノスタルジーを感じる建物の中に足を踏み入れると、
タイムスリップした気分になります。

ここも、多くの観光客が訪れます。

そして、この大教会は新婚さんたちの記念撮影のメッカでもあるのです。
撮影に時間をかけるので、式とは別の日に写しているようです。

前のブログにも少し触れましたが、
なにしろ、見せびらかすように寄り添い何通りものポーズで写真をとるのです。
   *恥ずかしさより、嬉しさの方が大きいのでしょうね。
   その頃の事は忘れてしまいましたね。40年近くも前のことなのでーーー。


日本のような流れ作業での式・集合写真・披露宴と進むやり方は
ここでは馴染みません。

披露宴はホテルやレストラン等で盛大にやるのですが
招待状に書いてある開始時間から確実に1時間近く遅れて
披露宴が開始されるのが、こちらのスタイル。

出席者は時間通りには来ません。
30分以上は遅れて会場に着きます。勿論1時間くらい遅れる人も。
そして、入場の際に新婦と写真を撮ったりしているうちにどんどんずれ込み、
1時間は間違いなく遅れるのでしょう。

だからと言って、誰も文句も言わないと聞いています。
もちろん、その後に予定がある人は先に帰る人もいるようです。

これもベトナム時間です。


ところで、この花婿さん遠くからですが外国人のように見えます。

”郷に入っては郷に従え”
これに耐え(?)、愛するベトナム人と晴れて結婚となるのでしょうか。


この国では欧米人や日本人と結婚するのは、家族全体にとっても
将来が掛かっているようです。

それは、海外に親戚ができることは当事者のベトナム人家族にとっては
大きな生活の支えにもなるからです。

  *外国からの送金でかなり家計が賄われている人も多いようです。



ところで、バイクのオジサンも二人を見てますね。

花嫁さん、どこに行こうとしてるのでしょうか?
ドレスを持ち上げ駆けだそうとしているようにも見えます。

「イヤだ!」と言って、逃げようとしているのでしょうか?
それとも、トイレ?ーーーまさか。



下のビデオ画面下部の三角▼をクリックしてください。




お疲れ様でした。

映画でも、花嫁がこんなに長い距離を走るシーンはないと思いますよ。

これからの長い人生、走ってばかりでは疲れてしまうと思うけど。

大丈夫かな、この二人?

実は、それよりももっと心配なことがあります。
それは、ドレスのすそです。
滅茶苦茶、汚れてしまうのではないでしょうかね。

日本なら、何十万円もするんでしょう。

貸衣装なのかな?
なら、毎回洗濯?

レンタルショップも街で見かけるので、
利用料金も含めて聞いてみましょう、今度。

2009年7月14日火曜日

携帯電話のマナーは?


「車内のお客様のご迷惑になりますので、
マナーモードに切り替えるよう、お願い申し上げます。」

電車に乗る度に聞いているこのメッセージ
海外でもやっている国はあるのでしょうか?

ベトナムでは考えられません。


今日は、ベトナムの携帯電話事情(マナー)に触れましょう。

先ず背景としては、電話回線のインフラ整備は充分でなく
昭和20-30年代の日本を想定すると良いかもしれないです。

呼び出し電話でご近所さんから取り次いでもらった時代ですね。
今の若い人は想像つかないかもしれませんね。


ですから、事務所での回線も少なく一台の電話機を
数人が兼用して利用する状況です。

そんな環境の中で携帯電話が登場したので、一気に普及。

そして、経済成長とが重なり携帯を持つのがステータス・シンボルに。
今は、I-Phone等の高級機種に人気が集まっているようです。

  *平均月収100ドル超が国平均。ホーチミンはダントツに高く
   250ドル平均となっています。ちなみにI-Phoneは700ドル超。
   日本の感覚で行くと大型テレビかパソコン並み?



そんな状況ですので、仕事の電話も携帯に優先的に掛かってきます。

従って、受ける側も訪問先でも構わずにでます。


=ケース 1(商談中)=


上司と部下がアポイント先に訪問し商談中の場面を想像して下さい。

そこで、部下の電話が鳴ります。
直ぐに出て、その場で会話が始まります。

一方、隣の席の上司は関係なく訪問先担当者との商談が続きます。

その場の音声多重状態は、しばらく続くのです。


  *日本ではマナーモードに設定、訪問先との会話を
   優先すると思うのですが。


=ケース 2(事務所で)=


大きな音で受信メロディーが携帯から流れます。
  *マナーモードにはあまりしたがりません。

大きな声で話している時は、仕事のようです。
   

差しさわりのある場合は、極端に小さい声か

事務所から出て行き外で会話を続けるのです。

  *副業を持っている人もいるようですからーー。


=ケース 3(会議や授業中)=


大学での授業中も学生は携帯でメール操作をしています。、
電話にでて、教室から出て行くところを目撃したこともあります。
  *ゼミ形式の授業のケースでしたが。

  これは、日本の学生も同じかもしれませんね?


=何でもあり=

ある地区の人民委員会に訪れた時です。

30人程の会議でした。
偉い人が長い挨拶(演説?)をしています。


10分もすると、何人かがその場で携帯で話し始めました。

その向かいの席の二人は、お互いに話しを始めす。


この国では、話し手は誰もが聞いていなくても話し続ける
集中力と根性が求められるのです。


それが出来なければ、偉くなれないのでしょう。

そのうちに熱弁を振るっている本人の携帯がなったようです。  

長い演説もチョッと一休み。


そして、また続きました。



2009年7月10日金曜日

トレーニング効果?


大好物のひとつが”ハンバーガー”です。


アメリカへ出張すると必ず一回はホテルのレストランで
食べていました。(マックでないところがポイント)

そして、そのボリュームの凄さに毎回
”This is America"を感じるのです。

そんな訳で、食べる時は気合をいれて臨みます。

先ずは、中身のハンバーグがはみ出さないよう
パンの両側から両指でしっかりと押さ込みます。

次に上半身をやや伸ばし気味に、そしてお腹がテーブルに
触れるくらいに身を寄せます。

次にアゴを突き出すように、口先をパンに持っていくのです。

 *これを怠り、パンを不用意に自分の口元に持ってくるのは危険行為。
  着ている洋服にヨゴレの被害が出ます。


しかし、どんなに注意を払っても"ガブリ”とした後は、
残念ながらパンは型崩れを起こします。

そして、肉汁、ケチャップ、マスタードが垂れ落ち
時には中身もはみ出そうになり、まるで土砂崩れ一歩手前。

それを手の平を受け皿のようにして巧みに角度をつけ
崩壊を防ぐのです。

懲りずに、2回目の”ガブリ”。
もう防ぎようがありません。
一度お皿において、ベトベトになった手を紙ナプキンで
拭きとります。勿論,指の間に入り込んだベトベトも。

じっくり眺め、次なる”ガブリ”のために指の位置を決めます。
そして手の平を返し、赤ちゃんに触れる時のような
やさしさでお皿とパンの間に指を滑り込ませるのです。

そして一気に持ち上げ口先に。
その時の顔の位置は、ほぼお皿の真上となります。

食べ終わった時には、ベチャベチャの赤色と黄色に、
ベトベト肉汁の茶色が加わり、抽象画の失敗作とも思える
ナプキンが何枚もテーブルの上に散らばるのです。

特に肉汁タップリの場合、その激闘の名残は爪の隙間にも
しっかりと印されるのです。



その好物のモノを、先日”一人祝賀会”で食べたのです。
「エッ、それ何のための?」

ひとり暮らし故、健康管理には注意を払ってるつもりなのですが
今年1月の血液検査でヘモグロビンA1Cのみ
基準値を超えていました。

   *実は健康診断のため9月に日本に一時帰国します。 
   そこで数値に異常があると、再赴任できなくなるのです。


そこで、数値改善のため”過酷なトレーニング”を自分に課したのです。
ジムでのウエイト・トレーニングを週3-4回ーーーー、
さらに、週末にはスイミングもとり入れてーーーー、

その効果でしょうか、6月の検査では基準内数値に収まりました。
そして、その夜アパートの2階にあるレストラン「The Club」での
一人祝賀会となったのです。

勿論、食べ終わったあとはカラフルでベトベトな
数枚のペーパー・ナプキンがお皿周辺に置かれていました。  

 


美味しいもの、食べたいものを心おきなく食べれることは
幸せなことなのですね。再認識です。

    I'm very happy!



2009年7月8日水曜日

道端の物売り屋さん

ホーチミンの街を歩いていると
色んな物売りに遭遇します。



このオバチャンはベトナム風甘味(ぜんざい)を売っています。
洋の東西を問わず甘いものは女性が一番のお客様。

でもこの若いお母さんのおなか、まん丸ですね。
日本ではマタニティを着ると思うのですが、
こちらの人は体型を見せるのは気にしないようです。


このオジサンの主力商品は、小物ケース
バイク用のマスク、靴の敷皮そして携帯ケース等です。

見てると、バイクを歩道に乗り上げ品定めする人もいるのです。



ところで、信号待ちの先頭にいるバイクに注目!

ついに撮影成功。

”4人乗り”です。


今月から6歳以上の子供もヘルメット着用が義務となりました。
それ以下は不要と言うのも解せないですね。
子供を事故から守るのが最優先ではないようです。


この辺がベトナムなのですかね。



犬屋さんもいます。

通りの名前から”パスター・ケンネル”とでも呼べば良いのでしょうか。

愛犬家らしい若者がジーと眺めています。

彼を愛犬家と信じたいですね。
   何故なら特に北部ハノイの方では

   ”犬鍋”がご馳走なのです。

   その為か、犬さらいも多いと聞きます。コワいですね。


          我家の愛犬(いや駄犬かな?)、
          小太郎です。(14歳)

          こんなくつろいだ生活のできる日本にいることを
          ”幸せ”と感じているのでしょうか?



次は竹篭屋です。

自転車の荷台に見事に積み上げています。

ここまでくると、ひとつのオブジェに見えてしまいます。

「これ欲しいんだけど」とは言い難いですよね。


次なる積み上げオブジェは金魚屋さんです。

はたして金魚はこの状態でどの位の時間、生存できるのでしょうか?

幸い撮影した場所は木陰でしたが、これが炎天下なら煮えてしまいますよね。


ベトナム料理教室(Overland Club-1)




ここはホーチミン市の3区にあるベトナム・カルチャー・スクール
Overland clubのベトナム料理教室での授業風景です。




 *Overland clubの詳細はHPを見てください。
   http://www.overlandclub.jp/



講師は一流レストランのシェフ、トアン先生。



この日、教わるメニューは

 -カニ春雨炒め

 -魚のあえもの
  (ベトナム風白身魚カルパッチョ ライスペーパー巻き)



一流シェフが作る”もてなし料理”、調理方も手が込んで
随所にプロの技を間近に見ることができました。

           
          (春雨炒めの材料の一部)


プロの技の一部を紹介しましょう。

  =春雨にもひと工夫=

  水で戻した春雨を炒める前に、香草入り豚骨スープで

  軽く湯通しをして風味をつけます。

  (家庭でここまではやるのは、チョッと大変な感じですね)


  =生春巻きにつける特性のタレ=

  豚ひき肉・レバーを各種スパイスとで炒めます。

  そのスパイスとは、発酵エビ、ヌックマム、生姜酒等々ーー、

  そして、それをミキサーに掛けソース状にします。
  その時に、新たに料理用バナナ、ニンニク、唐辛子
  も加えます。

  

  さらに、とどめはピーナッツを粗くつぶしトッピングをします。

  (これも家庭では大変な作業となります)



料理が完成すれば、いよいよ試食。


手を掛けた料理の味には深みが 生まれるというのを
今日、実感しました。

何でも簡単にと思っては、いけないのですね。

手を抜かず、地道に!

「料理のつくり方」と「人生の生き方」に
共通点があるとは、思いませんでした。

今後は”料理道”を究めたいと思います。


このスクールには陶芸教室もあります。
今度は”陶芸道”を学びに行って見ようと思います。

2009年7月1日水曜日

ベトナム人は傘をさすor not ?

雨が降れば傘をさす。 ”これ、日本人”

雨が降っても傘をささない。”これ、ベトナム人”


天候に対する考え方は日本人とはまったく異なります。
   
日本人は挨拶に天気の話題をすることは多いですが、
ベトナム人は誰も話題にしません。
皆無です。ゼロです!

理由は想像通り、いつも同じような気候だからです。

そんなふうですから、こちらが微妙に違う昨日と今日の
天気の話をしても、明らかにシラケた表情を見せます。
直ぐに話題を代えないといけません。

  *ここでは日本流の
   「今日の方が、少し凌ぎやすいですね」
   「そうですね、今日は長袖でもいいですね」
    なんて微妙な温度差の会話は
    まるで意味を成しません。
    

ベトナム9ヶ月の体験を通して研究した
傘無し文化の背景を発表するなら、
こんな感じになるかもしれませんね。

 -、外はとても暑いので長く歩く習慣がありません。
    短い距離の移動手段もバイクを選びます。


 ー、そのバイクは、傘をさしては運転できないのです。

 -、仮に、濡れてもここの気温なら直ぐ乾きます。

 -、一方、洒落た洋服は着ていません。
     男性はスーツを着る習慣はありませんし
     女性のウエアもカジュアルが大半です。
     
 -、ここは、日本のような長雨ではありません。
    30分程で上がります。
     
 -、また、雨でアポイントに遅れても誰も咎めません。
    焦ることなく雨宿りが出来るのです。
    (もともとが時間にはアバウトな国民性です)

 -、街路樹に茂った葉が音を立ててゆれ始めると
    雨の前触れです。
    降り始めた雨に雷も参加、
ついにはバケツを
    ひっくり返したような勢いで
落ちてきます。

そうなんです。

傘に傘の役をさせてくれないのが、

ここののです。



 *Breaking news

このブログを書き始めた時は青空でした。

でも、窓から差し込む陽光が弱くなったと思った途端

雨音がリズミカルに大きくなり、屋根を打ちはじめ

今は、太鼓の乱れ打ちとなっています。

しばし、外出禁止。

 

=ベトナム・コーヒー・ブレイク=
 
傘に関係するモノで
日本にあってベトナムで見たことが無いモノ。

 *ホテル等の入り口にある交換札付きの傘立て。

 *雨が降るとデパート等の入り口に設置される
   傘用ビニール袋。
 *雨が降り始めると店頭で売り出される傘の風景
 *コンビニ等で売られているビニール傘。


では、ベトナムにあって日本に無いモノ。

 バイク用の特性ビニール合羽