2010年1月31日日曜日

ベトナム式結婚式

ベトナム式結婚式に出席しました。

どんなものか写真に解説を加えてみました。

 式場の場所はサイゴン市内の郊外で、東京でいえば練馬区か足立区、
 それとも川口とか川崎という方があっているかも。


開場は5時半だったようですが交通渋滞に巻き込まれ
着いたのは1時間以上遅れて7時前でした。

ざあっと見て300人以上は入れる会場です。7割程度の円卓がすでに
埋まり飲んでいる人もいるようでした。


会場に着くと記帳してお祝いを渡すことになるのですがーーー。


このハート形の箱に入れるのです。
袋は招待状の入っていたものを使うのです。
そこには招待者の名前が書かれているので、
誰のお祝いかは直ぐ分かる仕組みです。



こちらは招待状がなくても、結婚式に顔をだすのは問題ないようです。
また、招待状には出席の有無を確認する書面は入ってないのです。
彼女や友達を連れてきている人もいました。

多くの人が集まることがいいのかもしれません。

お金(お祝い)を払えば、誰でもが参加できるようなシステムなのですね。



入口からステージまでは100mもあるような大きな会場(レストラン)です。

新郎・新婦は入場コールを待ち構えています。
出席者は話に夢中、“二人”を見ている様子はありません。




司会者のコールで新郎新婦が”花火”をかざしての入場。

この先の盛り上がりを期待させる演出ですね。



新郎新婦そしてそれぞれのご両親が壇上に揃うと、
またまた火花が!

これでは、さらなる盛り上がりを期待せざるをえません。

  ステージ右手には小振りのウエディング・ケーキが見えます。
  火花に隠れて見えませんが、左手にはシャンペン・グラスを
  積み上げ、上から注げるようになっています。




日本と違い、主賓挨拶等諸々のスピーチはありません。
司会者が何か手短に喋って行きます。

双方の親戚代表らしき人が、ベトナムでは珍しい超ショート・スピーチ
(2分程度)で挨拶を終えました。

続いて司会者が、シャンペンの儀式やウエディング・ケーキの儀式の
説明をしたようですが、誰も前にでて写そうとはしませんでした。

 *私以外に参加したもう一人の日本人女性は“本能的に”
  ステージに近づきパチリ。


席に戻ると彼女は一言、「何で、皆撮らへんの?」(怒り)

列席の皆様は、食べて飲むことで忙しいのです。

ほとんどの人が見ない儀式が終わると、
プロの踊り手のダンス、さらにプロ風の歌手の歌が続きました。

場内は大音響です。

それが終わると、有志の皆さんによるカラオケ大会となりました。

歌っている人の後ろにスクリーンには二人の色んなツーショットの
スライドが写されます。
でもこの広さでは、後ろの席の人達は見えないでしょうね。




ベトナム料理が次から次へと運ばれてきます。

お頭つきのニワトリは、お頭つきの鯛とおなじ存在感になるのでしょうか?
機会があればベトナム人に聞いてみましょう。






場内はカラオケの流れる中”飲めや歌えや”で超盛り上がり。

その大音響も気に掛けずに、各円卓では
「モッ・ハイ・バー、ヨーッ!」の大合唱。

 *日本語で言うと「イチ・ニー・サン、カンパイ!」ですね。








出席者の大半は普段着のように見えます。
T-シャツ姿のお兄ちゃんもいました。

男性ではネクタイしている人は新郎新婦の父親くらい。
(花婿さんもしていました)

例外もあります。
大阪女性もかなわないド派手のキンキラキンの衣装の人もいました。

ところで、注目はです。

ケースに入った缶ビールが各円卓の近くにおかれ
飲みたい人は、そこから取り出して飲めばいいのです。

バケツのようなものが見えますが、中は氷です。

こちらのビールは氷を入れ冷やして飲むのです。
日本よりはアルコール度数は強めと聞きます。
ですから、冷やして薄めて丁度良いのかも知れません。




カラオケは絶え間なく続いていました。
歌好きは世界中にいるのですね。
上手くない人もいますが、皆歌詞は覚えているようで感心しました。
相当の回数を歌っているのでしょう。


気がつくと果物もテーブルに置かれてありました。
宴も終焉に近づいたようですが、引き出物を配る様子はありません。
その種の習慣はないようです。

驚いたことに、席を立ち始める人が出てきました。

場内は、歌う人、飲んでいる人、帰り始める人
さらに円卓を片づける人、それぞれが同時進行なのです。

司会者からは特に終わりの挨拶もありません。
ですから当然カラオケも続けることが出来るわけで。

我々も乗ってきたバスが出発すると言うことで、慌ただしく席を立ち
出口に向かいいます。

最後は新郎新婦とも挨拶しないまま、会場を去る形となりました。

”けじめ”を気にする日本人としては、中座しそのまま会場を
後にしたような気分で
「これで良いのか?」と思ってしまいました。





=ハノイの田舎の結婚式=

一緒に出席した日本人はハノイからバスで2時間の田舎に住んでいます。

彼女の話によれば、今晩の式は目茶苦茶豪華との事。

彼女のいる田舎は、近所の人が手伝い、花婿・花嫁それぞれの家で
披露宴を行い、花婿が花嫁の家に親戚一同がバイクに乗り
迎えに行くのだそうです。

それに出席者も便乗し行ったり来たりで、双方の家で
地酒(40度以上らしいですが)での乾杯が延々と続くとの事。

それから見ると、サイゴンの式は10倍もスマートとの事でした。


これもベトナムを知る、貴重な経験。

「ご招待頂き感謝です」

3 件のコメント:

  1. GG

    なんて豪華な結婚式!
    マラウイなんてこんな清潔で豪華な会場で
    結婚式をあげれる人ってほとんどいないです!
    でも主賓そっちのけで楽しむのはこちらも同じです。
    こないだは国一番のミュージシャンが歌っている
    ステージに背を向けて、お客は全員自分の踊りに夢中でした(苦笑)

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  2. wakatannさんの結婚式は、
    ベトナム式それともマラウイ式?

    やっぱり、日本式かな。

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  3. 隣の国なのにこんなに違うんだ!とビックリしました。さすが、ベトナムです。
    晴れやかですね。女性たちは、普通どんな服を着ていくのですか?やはりドレッシーな洋服ですか?

    しかも3日間も結婚式するなんて長い!!!
    こっちは2日間です。

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