2011年10月22日土曜日

アジア人による日本語スピーチ

           


目を閉じるとスピーチはまるで“アナウンサー”が話しているように聞こえてきました。

ASEAN7カ国「日本語スピーチコンテスト優秀者」発表会。
  主催は日本在外企業協会。各国の大会で選ばれた優秀者が
  スポンサーの“ご褒美”として1週間日本に招待されるのです。

  この地道な活動は今年で26回目。継続は力なり。
これぞアジア諸国への草の根的支援事業と思った次第です


何故この会に足を運んだかと言うと、ベトナム代表となったヴィさん
(ホーチミン市師範大学学生)に教えていたのが私と同じ時期をサイゴン
で過ごし、その大学で日本語教師をしていた青年海外協力隊の
KYさんだったからです。

『今を生きる幸せ』---、このテーマで話をするヴィさん

優秀者に選ばれたヴィさんは、彼女の厳しい発音指導にも耐え
繰り返し練習をしたのでしょう。一方、教える側のKYさんも真剣に
向き合い指導した結果が日本人以上にキレイな日本語の発音での
スピーチになったと思います。


    *ベトナムに来るまでは日本語教師との接点もなく、それは安易な仕事と
     思っていたのは、誤解でした。とても根のいる仕事で奥が深いものと分
     かりました。 脱帽です。


各代表のスピーチが終わると、司会者が日本語で質問をしますが
それにも上手く答えるのです。大したものです。


KYさんの話によると、学生にはスピーチの全文を暗記させるとの事。
さらにスピーチ後の司会者からの質問にも対応できるように想定問答集
をつくり徹底的に覚えこませるんだそうです。その為か過去の代表者には
スピーチは日本人のように話せても、壇上を下りると日常会話に支障を
きたす人もいたようです。

 
             

しかし、今年はその心配は無用でした。
発表後の懇親会でも日本人学生と楽しげに話していました。



日本語を勉強をする多くの人が(除く中国人)漢字の難しさを訴えます。

しかしフィリピン代表のジャスティンさんは漢字を覚えるのが大好き。
テーマも『漢字オタク』。画数の多い「鬱」の文字を見せながら
これを覚える時は「憂鬱」でしたとユーモアを交えたスピーチには
聴衆全員爆笑。


           

また中国と日本の漢字の違いを『愛』を取り上げて説明をしました。
中国漢字ではカンムリの下の心の文字がなく、日本漢字には『心』が
入っていると説明。

彼は「だから日本が好きです」と言って、聴衆全員拍手。





このような会に出席すると、改めて知らされますね。
『語学は、努力をし頑張れば話せるようになる。』と。



でも、『努力』----、これの継続が難しいですよね。

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