映画に出てくるようなシーン。
鉄条網が何重にも敷かれた収容所です。
南ベトナム時代の収容所跡。
監視台の守衛は造り物,でも怖さをつい感じてしまいます。
それはここを、ベトコンや政治犯に残虐な拷問を加えた
場所として忘れてはならないということから、サイゴンの
戦争証跡博物館でも重要展示物として取り扱われています。
それを見ていたから余計に印象が強いのかもしれません。
それに引き換え、隣接の建物にも拷問の様子がーーーー。
でも、サイゴン程の凄さはありません。
海を利用した新たな産業として真珠貝の養殖をしています。
これは日本の技術援助で行われているとの説明を受けました。
“パール”となると収容所と違い、女性観光客の足が停まるようです。
自然と長居し、殿方が急かすという万国共通の現象が起きていました。
壁の真ん中にはホーおじさんの写真。
商売に協力しているのでしょうか。
建国の父で商売の父ではないのですから
写真の貼り方に工夫があってもと思ってしまうのですが。
でもホーおじさんと呼ばれる位だから、身近な存在なのかもね。
島内最大の町、ユーンドンでは毎日ナイト・マーケットが開かれます。
並ぶ屋台は、お土産・衣料品系と食いもの屋系。
サイゴンでもこのようなマーケットは多いです。
商品を並べ、食材を運びテーブルのセッテイング。
さらに4-5時間後にはその後片づけ。
それが特定日なら分かるのですが、毎日なのです。
その手間を厭わない姿勢には敬意を表します。
そんな準備で忙しい親の手を煩わしてはいけないと
お姉ちゃんは妹(弟かな?)の相手をして遊んであげています。
感心、感心。
この親子?の二人は夕食の仕込みに入っています。
煙の匂いに誘い込まれるように焼いているお兄ちゃんの隣に
気がつくと立っていました。
「バオ・ニュー・ティエン」数百回使っている”得意のベトナム語”で
値段を聞き、焼き上がったツクネ風のものを指差しました。
「3000ドン」(15円) ---安い!
オバサンは無愛想な態度のままミンチした鳥肉を
左手で適量を取り、細めの棒状に割いたサトウキビに
握り巻きつけています。
焼き上がったミンチのカタマリを口先で押さえ、
芯の役割をしているサトウキビの棒をゆっくり抜くのです。
香辛料も程良く、ウゴーン(美味しい)でした。
次に豚肉の串焼きを指差すと
10000ドン」(50円)
それも口に。
食べ終えて、考えました。
ツクネ3000ドンだったら、豚肉は良いところ6000ドン。
美味しさに”値段交渉”を忘れてしまいました。
マッ、良いか。
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