2010年7月28日水曜日

フーコック島の旅ー3 特産品

フーコック島の特産品と言えば”ヌックマム(魚醤)”です。



ここで製造に関しての豆知識を披露させてもらいます。

 -、魚70%、塩30%の割合でこの7トンも入る大きな樽で
   1年間寝かせ熟成させます。

 -、写真の大きなポリケースはその中でも最高級品質となる
   最初の絞り汁部分を取り出しているところ。
   日本流で言えば”一番絞り”でしょう。

 -、何故フーコック島がヌックマム製造が栄えたかと言うと、
   材料となるマイワシあります。
   マイワシにも種類があるようなのですが、ここでは同一種類を
   使っています。それを可能にするのが醸造工場は海に近く、
   工場所有の船でマイワシを捕まえて来るからです。
   ですので混じりモノ無しの“純正”で仕込める訳です。

   ひょっとしてラベルに“純正一番絞り”とでも
   ベトナム語で書かれているかもしれませんね。
   ベトナム人に要確認。

      *この話題は資本主義的競争社会の中での
       マーケティング戦略となるわけですが
       一般的にこの種のものの関心度が低く
       盛り上がりに欠ける傾向があるので
       つい、聞きそびれてしまいます。

       先ずは日本におけるキリン・アサヒの
       ビールシェア争いからの背景説明からしないとーー。
       気が重くなりますね。



この島のヌックマムの生産量はベトナム全体の45%。
7トンの樽から3000リーターが絞り出されてきます。
残りは魚の骨だけ。

その骨を飼料にするために本土に運ぶ専用の船が
港に停泊していました。


まるで塩をふいたような木造船ですね。
  塩鮭なら大辛?

船体に近ずくにつれ筆舌しがたい魚の腐りきった超悪臭
漂って(否、襲って)きました。

船の前の二人、ご夫婦かな、慣れなのでしょうか
それとも「お金のためならエーンヤコーラ」でしょうか
”頭被っても、鼻隠さず”で荷運びしていました。

マイッタ、マイッタでした。




さて、次なる産業は胡椒です。

木を植えて3年目から収穫。でも寿命は5年。
ひとつの木から3キロ程収穫出来ます。
そして、その土地は暫く休耕地となります。
  「何年間?」 
  「メモし忘れました、ゴメン」



黒コショウ・白コショウ種類が違うのかとおもったら、同じ。
殻をむいたのが白で、その方が香りが強いとの事。
知りませんでした。 ”日々、勉強ですね。”



空港ではフーコック島の特産品が遠慮深く
待合室フロアーの隅にショーケースで並んでいました。


海産物系としてタツノオトシゴのひもの。

  日本ならごXXX饅頭やXXX最中、さらに子供向け土産に
  怪獣セットと何かと買わせる工夫が。
  それは地域経済の活性化による格差是正とか何とかですがーーー。

  ここではそのようなモノはありませんでした。

  日本はご当地名物が氾濫しすぎている気もしますけどね。




ヌックマムのケースの上には注意事項が目立たずに置かれていました。
そこには次の内容が書かれています。

  ヌックマムは匂いが強烈(瓶が割れた場合)なので
  機内預け・持ち込み禁止。
  空港で購入した場合はサイゴン到着後に受け取れます。

空港の店員にとっては売れても売れなくても良いようで
ショーケースを覘いても一声もかけてきません。

  *サイゴンの中心街のベンタン市場の
    ”しつこくまとわりつく店員”
とは大違い。
    とても同じベトナム人とは思えません。


空港スタッフはーーーー、公務員?
ーーーーーーーーーならば納得。

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