ベトナム生活2年を終え日本に帰国。タイトルも『ベトナム食日記』に 『ニッポン食日記』の文字を加え、異文化体験から磨かれた“文化のズレ” を掴み取る感性を使って日常で感じた事をつらつらと書いていきます。
2010年9月9日木曜日
建国記念日(9月2日)
1945年9月2日、ベトナム民主共和国樹立。
初代大統領にホ‐チミン就任。
ですのでこの日は国民の祝日。
市民劇場(フランス統治時代のオペラ座)も、ホーおじさん一色です。
=歴史のおさらいです=
65年前の8月、日本は終戦(敗戦)を迎えました。
そして、9月2日に降伏文書に署名し第二次世界大戦は終了。
ベトナムは元々フランス統治下でしたが、大東亜共栄圏構想の下
日本が1941年ころから進駐(占領)。
ですので日本の敗戦は、ホーおじさんにとって
新政府樹立は絶好の タイミングだったのです。
しかし、その後もフランスとの間で独立戦争(1946-54年)が続き
それに勝利した後は、アメリカを後ろ盾にできた南ベトナム政府との 紛争。
それがベトナム戦争に拡大。
その南ベトナムを解放したのが1975年4月30日(この日も祝日)
*日本が占領していたことが活字になることは
他のアジアの国と比較すると少ない感じがします。
訪ねて来た友人とマジェスティック・ホテルに行くと、必ず
エレベーター脇にある当時のホテルの写真を見せます。
ホテルの正面の看板には『ホテル日本』と書かれています。
建国記念日を祝う昼食会が前日に事務所でありました。
食事前に会議室に集まり、先ずは挨拶。
*ベトナム語ですので、当然何を話しているか分かりません。
日本に占領されていたという話題なかったようで、ひと安心。
何故なら、それに触れたら後ろの席にいる私の方を
皆が振り向くはずですからね。
そして先ずは皆で歌い気分を盛り上げ、テーブルに向かうのです。
勿論”躍進するベトナム”ってな感じの歌でした。
会議室の脇の通路にテーブルが並びます。
見るからに祝賀行事と言う感じでしょう。
普段はバイクの駐車場になっている中庭が、調理場に変身。
ケータリングを担当しているのはちゃんとしたレストランのはずですが
オバサンの調理する格好を見ると、路上の屋台の人が集まって
きた感じもしてしまいますね。
「モッ・ハイ・バー、ヨッ!」 (1・2・3、乾杯!)
の掛け声が廊下に響き渡ります。
女性群、なんで最初に”ゆで卵”を食べているの?
「ゆで卵とは違う。何、これ?」
「これが、ホビロン」
アヒルの卵の半分孵化したものなのです。
ベトナムに滞在中、こちらの名物料理で食べてないのがふたつ。
それが”犬鍋”と”ホビロン”。
食べた人に聞くと、卵味(当たり前ですよね)でーーーと言いますが。
美味しいと言うよりも、滋養効果があるので皆が食べるんでしょうね。
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