2011年6月5日日曜日

サイゴン再訪の旅-7 路上宴会

時間は夜11時過ぎ。
歩道では宴会で大盛り上がり。



でもここはサイゴンの街のど真ん中。
目の前には、最高級ホテル『パーク・ハイアット』が構えています。
東京なら帝国ホテルの近くの日比谷界隈になるかもしれません。

宴会の主たちは日本食レストラン「赤太陽」のスタッフ。
お店が引けた後、店の前の路上にビールケースでテーブルを設営。
「モ・ハイ・バー、ヨッ!」(1・2・3乾杯!)の元気な掛け声が響きます。

スタッフの慰労なんでしょうかね。
鍋を囲んでの宴会はお客さん以上に豪華なメニューですね。

このような路上宴会は随所で見かけます。
でも困るのは、それが商売用の屋台のテーブルか
仲間内の宴会テーブルなのか判断しにくい事です。


=日本人友人のハノイ出張での体験。=

   仕事で遅くなりホテルの近くで食堂を探していると、路上で
   食べている人に身振り手振りで誘われ、そこで夕食をすませた。
   お金を払おうとすると「いらない」と拒否をされ、その時、それが
   路上での仲間同士の宴会だったと気がついたとの事。


ベトナム人は宴会好きで、とてもフレンドリーなんです。


今回の再訪の旅でマリーン・リゾートのムイネーを訪れた時に
類似体験をしました。

シーフードレストランでの夕食を済ませ、ゲストハウス近くの
ベトナム風コンビニ店の前を過ぎようとすると、
薄暗い蛍光灯の明かりの下で、ギターを抱えたオジサンを
囲むように4人が地べたに座り、談笑しているのです。

 ちょっと気になり足を止めると、汗でベットリした長髪を後ろに束ね
日焼けし脂ぎった顔の白人が、人懐っこい笑顔で「座れよ!」って感じで
地面を指さすのでした。

それから2時間-----、
ギターを弾いているベトナム人のオジサンとその弟、そしてお母さん。
長髪の白人(ドイツ人。自転車でインドシナを旅しているとの事)
ノルウエイ国籍のベトナム人オジサン(英語・ドイツ語が出来る)
オーストラリア生まれのベトナム人学生(初めてのベトナム旅行中)
そしてコンビニ店員の若者と私。
-----、 8人の即席宴会は続いたのです。

その間、ビール好きのドイツ人はまるで店員のように
自分のビールがなくなるたびにフットワーク軽く立ち上がり
「皆、お代わりは?」てな感じで飲み物を冷蔵ケースに
とりに行くのです。

話題はベトナム戦争の話から、何故ドイツを離れて旅しているのか
顔はベトナム人でもマインドはオーストラリア人の世界観ーーー
日本人から見たベトナム人の日常生活等々----。

これが旅先での出会いの楽しい事なんでしょうね。
沢木耕太郎「深夜特急」ネタに近い体験だったかも。

バックパッカーとしての旅。
満足、満足!


=ところで宴会費用は?=

やたら飲み物を進めるドイツ人。
ならば勝手に彼がご馳走するのかと思ったのですがーーー。
最後は自己申告的に店の若者に飲み物代を払ってお開き。
超経済的宴会で超友好的な雰囲気で終了。

0 件のコメント:

コメントを投稿