2010年10月5日火曜日

建築現場

サイゴンの街には新しい建物が雨後のタケノコの如く次々と完成。
一晩にして建物周辺の景観も変わるのです。
それもベトナム・マジックとも思えるかなり粗っぽい突貫工事で
仕上げ、間に合わせるのです。



下の写真は私のアパートの斜前の12階建てビルの建築現場。


作業員に注目!
足元を見るとサンダルです。



瓦礫を地面に押しつける作業もサンダル履き。
はねた破片が足の甲にあたったのか機械をちょっとの間止めて
軍手をした手で軽く払い、気にする様子もなく再度スイッチ・オン。





頭には日よけ用帽子は被っても、誰もヘルメットは着用していません。
この国の安全基準はどうなっているのでしょうかね。

  *鹿島建設の関係者に聞いたら、彼らが受注した仕事では
   安全管理も厳しくしているとの事。きっとその分費用は高くなるのでしょうが。





資材の納入風景ものどかですね。
銅材をシクロで運んでいます。勿論、サンダル履き。

  *ベトコンもトラックのタイヤをサンダルサイズにカットし
    戦闘靴として使っていたのですから
    サンダルはベトナム人にとっては国民的履物なんでしょうね。




瓦礫を手動の機械で地面に馴染ませ、砂を入れ、コンクリートで固め
そしてタイルを引き始めました。そこまでの工程は10日前後で終了。
早過ぎませんか?




と言う事で、この種の突貫工事は後になって問題がーーーー。



ハノイの中心街ダエウー・ビジネス・センターのロビーに向かう歩道です。
何でこんなに型崩れしているのでしょかね。

きっと、ここもベトナム式突貫工事で仕上げたのでしょう。

この国の人は、先ずは完成することにポイントを置き
問題あれば改修工事で対応と考えるのでしょうね。

  *ODA関係者のコメント。

      日本が関係したODAによる工事で完成後に問題があると
      自分達の工事の仕上げ振りを棚に上げ、とても強く
      クレームしてくるのだそうです。

      実際の作業はサンダル履きの作業員が行うのですから
      工程チェックを相当厳しくしないと、防ぎようがないかも。


この国は地震がないとの信じ込みで
多少粗っぽい仕上げでも「良いかな」と思っていたら
、とんでもない。
5-6年前には震度3程度の揺れがサイゴンにあったとの事。

もし、震度5程度の揺れがあったらどうなるんでしょう。






2 件のコメント:

  1. 2年間ご苦労様でした。面白かったよ。

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  2. 文豪ミニさんのように読んでくれている人がいたので180本超のブログが書けました。感謝です。
    200本まではと思うのですが、続けられるかな?

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