サイゴンの街には新しい建物が雨後のタケノコの如く次々と完成。
一晩にして建物周辺の景観も変わるのです。
それもベトナム・マジックとも思えるかなり粗っぽい突貫工事で
仕上げ、間に合わせるのです。
下の写真は私のアパートの斜前の12階建てビルの建築現場。
作業員に注目!
足元を見るとサンダルです。
瓦礫を地面に押しつける作業もサンダル履き。
はねた破片が足の甲にあたったのか機械をちょっとの間止めて
軍手をした手で軽く払い、気にする様子もなく再度スイッチ・オン。
頭には日よけ用帽子は被っても、誰もヘルメットは着用していません。
この国の安全基準はどうなっているのでしょうかね。
*鹿島建設の関係者に聞いたら、彼らが受注した仕事では
安全管理も厳しくしているとの事。きっとその分費用は高くなるのでしょうが。
資材の納入風景ものどかですね。
銅材をシクロで運んでいます。勿論、サンダル履き。
*ベトコンもトラックのタイヤをサンダルサイズにカットし
戦闘靴として使っていたのですから
サンダルはベトナム人にとっては国民的履物なんでしょうね。
瓦礫を手動の機械で地面に馴染ませ、砂を入れ、コンクリートで固め
そしてタイルを引き始めました。そこまでの工程は10日前後で終了。
早過ぎませんか?
と言う事で、この種の突貫工事は後になって問題がーーーー。
ハノイの中心街ダエウー・ビジネス・センターのロビーに向かう歩道です。
何でこんなに型崩れしているのでしょかね。
きっと、ここもベトナム式突貫工事で仕上げたのでしょう。
この国の人は、先ずは完成することにポイントを置き
問題あれば改修工事で対応と考えるのでしょうね。
*ODA関係者のコメント。
日本が関係したODAによる工事で完成後に問題があると
自分達の工事の仕上げ振りを棚に上げ、とても強く
クレームしてくるのだそうです。
実際の作業はサンダル履きの作業員が行うのですから
工程チェックを相当厳しくしないと、防ぎようがないかも。
この国は地震がないとの信じ込みで
多少粗っぽい仕上げでも「良いかな」と思っていたら、とんでもない。
5-6年前には震度3程度の揺れがサイゴンにあったとの事。
もし、震度5程度の揺れがあったらどうなるんでしょう。
2年間ご苦労様でした。面白かったよ。
返信削除文豪ミニさんのように読んでくれている人がいたので180本超のブログが書けました。感謝です。
返信削除200本まではと思うのですが、続けられるかな?